本日のトピックはダンス初心者さんから中級者お悩みでよく耳にするものです。ほどほど踊れるようになっても、あと一歩何かが足りない、というのは、キメが上手に出来るかにかかっているかもしれません。
Qお手本のようにカッコよくポーズや動きをキメるには、どうしたら良いですか。
「先生の動きやポーズをお手本に同じように動いているつもりなのに、カッコ良く見えない。キマッっていないように感じる」
「何かが違うのだけど、何が違うのだろう？」
といった疑問や悩みを持った時は
先ずじっくり手本（講師）と自分を見比べて、『間違い探し』をしてみてください。
先にこれはお伝えしたい事ですが
ダンスをお手本通りに踊る事がゴールや正解ではありません。
最終的には自身の踊り方、自分が一番綺麗に見えるラインを見つけて色付けをし、自分にしかない魅力的な踊りをみせられるのを目標にしたいところです。
ただダンスを始めてまだ間もない方で、こういった疑問を持った場合は
手本のポーズ、動きを自分の体で再現する事を意識するのをオススメしています。
「こういう踊り方をしたい！綺麗なポーズをキメたい！」
と思ったものをいかに《モノマネ》できるかが上達への近道です。
方法は簡単です。
鏡越しに見たお手本（講師）と自分を照らし合わせた時に違和感や疑問を感じたら
どこが違っているかを一点一点確認してみましょう。
手・脚のポジション・角度
足は伸びているか曲がっているか
体・顔の向き・角度
手先・脚先のライン
体に捻りはあるかないか
重心はどこにあるか
姿勢
目線
動かすスピード
鋭さ・滑らかさ
など、レッスン中やもしくは動画に撮ったものがあればそれを確認をしてみてください。
そうすると、どこかに必ず違いが見つかるはずです。
一度に全てを見ようとしなくても大丈夫です。
気になったところから、できる範囲で探していきましょう。
ちなみにその際のポジション（立ち位置）は
お手本（講師）の横でももちろん大丈夫ですが、ベストポジションは《斜め後ろ》です。
お手本がセンターにいる場合、センターにできるだけ近いポジションから見比べる事で違いがより分かりやすくなります。
レッスンを受ける際の立ち位置の利点はポジションによって様々ですが、見比べるという点では
センターから離れている前列よりも《後列でもセンター寄りのポジション》からお手本を見る事を私はオススメしています。
話を戻しまして
自分で違いを見つける事ができたら
あとは鏡に向かって自分の体を確認しながら修正していくだけです。
少しの違いで驚くほど見え方は変わります。
「膝を少し曲げるだけで腰のS字ラインがこんなにハッキリするのか」
「肩を後ろに引いて落とすだけにポーズがすっきりスマートに見える」
「指先の力を抜くだけで手の動きが綺麗で優雅に」
など
発見は様々です。
「自分では違いがまだわからない」
「いくつかわかったけれど、すべて発見できなくてまだ違和感がある」
「違いはわかったけれど、どう修正すれば良い？」
といった場合は、遠慮せず講師に相談しましょう。
間違い探しに慣れて
自分で発見し、修正する力がついていけば自ずとダンスレベルは上がっていきます。
なおポーズをしっかりキメる際の具体的なポイントの一つとして《固定させる・止める》という動作が大事になってきますので、ここで少し説明いたします。
力を瞬間的に強く入れて固定させる事でポーズの鋭さや滑らかさもコントロールが出来るようになり、ポーズの特徴をより際立たせ、美しくみせる事ができます。
その為には胴体で自身をしっかり支え、足をしっかりふんばる事を意識してください。
身体がぐらついたりブレない為にはコアな部分の力が必要になってきます。お腹の下あたりに意識を集中させて身体の中心から胴体を支えましょう。
その為には日頃からのトレーニングが必要になってきますので、レッスンで教わる筋トレやバレエエクササイズなどを日頃から取り入れ、しっかりとした基盤をつくるよう心掛けてみてください。
最後に
一つ一つの違いの発見は
その振付やポーズだけにしか対応しないのではありません。
体の動きをカッコよく綺麗にみせる為のコツ・ポイントとして、その後もずっと活かされていきます。
発見し修正する力を培って、その気づきを増やす為にも
この《間違い探し》をレッスン時の習慣にしていくことが出来れば、自身のダンスはきっと今よりさらに素敵な踊りになっていくと思います。
ぜひ試してみてください。
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